「施設がないなら作っちゃえ!」資格・経験ゼロの別事業から、放課後等デイをオープンせよ!

読了時間の目安: 約3分
#新規事業
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山崎 啓輔(ザキさん)

「放課後等デイサービスを、清水区に作りたい!」

HP制作やオンライン秘書をしながら、発達障害児を含む3人のお子さんを育てる柳井紗緒里さん(合同会社カガヤキ 代表)。長女が小学校へあがる際に、発達障害児を受け入れる場所が足りないことに気づきます。そこで、柳井さんがとった行動とは?
ザキヤマが聞きました!

話を聞いた人 合同会社カガヤキ 代表 柳井 紗緒里さん
柳井さんが今、挑戦していること 清水区に放課後等デイサービスをオープン
この記事のポイント ・「資格・経験ゼロの別事業から参入できるの?」
・「ないない尽くしの物件探し!」
・「1ヶ月半で応募20件の採用戦略」
・「静岡マーケサロンの人脈をフル活用する方法」
事業内容 HP・LP制作、オンライン秘書
柳井さんのマーケティングサロン入会時期 2023年8月
URL HP:https://www.citrine-web-design.com/
Instagram:@tetoteto.sora

※2026年3月時点の情報です。

「あるのは熱意と人脈と行動力のみ!」資格・経験ゼロの別事業から参入するリアル

柳井さん、ザキヤマさん、編集部のてるさん、よっしーも同席して突撃インタビューしました。

ザキヤマ:
今回は、静岡マーケティングサロンの運営アシスタントもしてくれている、この方!

柳井さんです!

HP制作や、オンライン秘書として活動している柳井さんが、なんと、新しい事業にトライ中だそうです。今、何に取り組んでいるんでしょうか?

柳井さん:
清水区の飯田地区で、放課後等デイサービスを立ち上げようとしています!

ザキヤマ:
これって、ゼロからの新規立ち上げってことですか?

柳井さん:
そうです!
新規オープンで、しかも全く別事業からの参入なんです。資格も経験もゼロ。

柳井さんがオープンする施設「てとてと空」のロゴ。名前の由来はインスタを見てね!

ザキヤマ:
…なかなかのチャレンジですね。

柳井さん:
はい。あるのは熱意と行動力のみ!
それだけでやっています。

ザキヤマ:
いいですねぇ。その感じ、好きです(笑)

柳井さん:
あ、でも…人脈だけはあります!

ザキヤマ:
ははは(笑)人脈は大事ですね!

柳井さん:
それも、殆どがマーケサロンがきっかけだったりしますね。

ザキヤマ:
おぉ!ありがとうございます。
ちなみに、本当にゼロからとなると、どこから手をつけるんですか?
物件とか、申請とか、認定とか…いろいろありますよね。

柳井さん:
まずは物件探しから始めました。
「箱」を見つけるのが一番大変だと聞いていたので。

ザキヤマ:
まずは、箱なんですね。

柳井さん:
はい。それと、人員が揃わないと申請が出せないんです。
物件とスタッフが揃って、初めて静岡市に申請ができる仕組みなので。

ザキヤマ:
あー、なるほど。順番が決まってるんですね。

柳井さん:
なので今は、物件探しとスタッフ探しを同時進行で進めています。
それと並行して、申請書類の準備もしています。

ザキヤマ:
申請書類って、支援内容とかも書くんですよね?

柳井さん:
そうです。「こういうことをやります」とか、「こういう施設です」という内容ですね。
療育の支援プログラムについても考えています。静岡市の福祉関係の部署に提出する予定です。

ザキヤマ:
WEB制作から福祉業に参入。すごい振り幅ですよね!

「清水区は放デイが足りなすぎる…」発達障害の子育てママだからこそ見えた現実

ザキヤマ:
そもそも、なぜ「放課後等デイサービスをやろう」と思ったんですか?

柳井さん:
私は子どもが3人いるんですが、そのうち2人が発達障害なんです。
上の子が小学校に入るタイミングで、放課後等デイサービス(以下、放デイ)を探したんですが…。
どこも「いっぱいです」「入れません」って言われてしまって。

インスタグラムのリール動画より

ザキヤマ:
ああ…それはつらい。

柳井さん:
やっと案内されたのが、すごく遠い場所だったり、重度の身体障害の子が中心の施設だったりして。

うちの子は身体的な障害はないので、そこは違うなと思って。

それで「清水って、そもそも足りてないんじゃない?」と感じました。

LPデザインスクールの講師KENさんのチャンネルより。受講生の密着レポート!

ザキヤマ:
確かに、それは気づきますよね。

柳井さん:
いろいろ聞いてみると、静岡市全体でも断っているケースが多いという話もありました。
特に、学習支援を含めた療育が少ないんです。

ザキヤマ:
学習支援、そこがポイントなんですか?

柳井さん:
葵区も足りてはいないんですけど、療育の一環として学習支援をしてくれる施設があります。言語聴覚士さんなどが関わって、「なぜ理解できないのか」を一緒に考えてくれるんです。

例えば、黒板の数字だと分からないけど、おはじきを使うと分かるとか。

文章は読めないけど、音声だと理解できるとか。

ザキヤマ:
なるほど〜、アプローチを変えるんですね。

柳井さん:
「他の地域にあるのなら、清水にもあっていいじゃん!清水にほしい!」と思ったんです。

ザキヤマ:
確かに。

柳井さん:
調べても、清水で学習支援をやっている放デイが見つからなくて。

GoogleMAPにも「発達支援ナビ」にも出てこない。

ザキヤマ:
それは…ニーズありますよね。

柳井さん:
周りには「入りたい」と求めている人がいる。
だったら「ないなら作っちゃえ!」って。

ザキヤマ:
出ました(笑)
それ、どこかで聞いたことありますね。

柳井さん:
マーケサロンの始まりみたいですよね(笑)

ザキヤマ:
「自分が相談できる場所がないなら作っちゃえ!」と始めたのが、静岡マーケティングサロンですから。
知らぬ間に継承されていたとは、驚きですね(笑)

「困っている子どもやお母さんを救いたい!」税理士さんの問いに導かれて

ザキヤマ:
ご自身の経験から課題を見つけて、「じゃあ作ろう!」となったのは、ここはナイストライですね!
ただ、実際には、物件、法人設立、融資、人材さがし…。

ハードルが高いと思うんですが「お母さんとしての想い」から、そこを飛び越えたきっかけって何だったんですか?

柳井さん:
もともと、子どもの体調や障害のことがあって、在宅でできる仕事をと考えて、LPデザインを学び始めたのが原点なんです。

それが広がって、「外で働くのが難しいお母さんたちのために、働ける場所を作れたらいいな」と思うようになっていきました。

マーケサロンの就労支援B型をやっている方から、話を聞いたのも大きかったです。

LPデザインスクールの講師KENさんのチャンネルより。

ザキヤマ:
そこから、法人化の話にもつながっていくんですか?

柳井さん:
はい。法人化を考えて税理士さんと話した時に、「将来どうなりたいかで、支援の仕方も変わるよ」と言われて。

ザキヤマ:
ナイスな問いですね!

柳井さん:
そこで改めて考えたら、「まずは今、困っている子どもやお母さんを救いたい!」と思ったんです。「自分の子どもを通わせたいと思える場所」を作ろう、と。

そのタイミングがいろいろと重なって、「じゃあ、やっちゃえ!」と。

ザキヤマ:
最高ですね!
これって将来的には、就労支援にもつながりそうですよね。

柳井さん:
そうですね。
放デイの子たちが大きくなって、「ここで働けたら面白いな」って思える場所にしたいと考えています。

ザキヤマ:
いいですねぇ。

柳井さん:
同じ場所で、お母さんとも自然につながれるような環境づくりができたらなと。

ザキヤマ:
いや〜、聞いてて胸が熱くなります。

税理士さんの問いも含めて、ナイストライ、ナイスストーリーです!

柳井さん:
ありがとうございます。

ザキヤマ:
「これからどうしていきたいですか?」って聞いてくれる税理士さん、すごい。

ビジョンとミッションの話ですね!

一番最初にやったことは「教えてくれる人探し」

ザキヤマ:
「放デイを自分で作っちゃおう!」となったあと、何から始めたんですか?

柳井さん:
まず、私にいろいろ教えてくれる方を探そうと思いました。

そこで、合同会社NODの野田さんにお話を伺いました。

ザキヤマ:
マーケサロンメンバーの野田拓志さんですね。

柳井さん:
はい。東京でマーケ支援をしながら、地元の静岡市で、ご両親と一緒に放デイを3事業所も運営されている方なので。
ダブルワークでやっている野田さんに「私もこういうのやりたいんです!」って相談して、メンターというか、コーチみたいな感じで色々と教えていただきました。

ザキヤマ:
いや〜、強い!経験者に当たるのが一番早いですもんね。

2026年マーケティングプレゼン対決で登壇中の野田さん。

柳井さん:
ほかにも、マーケサロンの岡山さん(児童発達支援施設ミナシアBASE運営・株式会社Minashia 代表取締役・岡山晃一郎さん)にも話を聞いたり、たつみんさん(つきみ株式会社 代表取締役・山本達巳さん)のお父様が病院や福祉関係の会社を経営されているそうで、ご紹介いただいてお話を伺ったりしました。

ザキヤマ:
どんどんつながっていくなぁー!

柳井さん:
岡山さんからは、済生会病院の小児科の先生がやっている、子どもの福祉や医療関係の方向けの勉強会もご紹介いただき、参加しました。

静岡商工会議所の賀詞交換会に参加中のザキさんと、右側手前の岡山さん。

ザキヤマ:
すごいですね。マーケティングのコミュニティから、こんなに福祉関係へ広がっていくなんて!
真逆の業界に見えるのに。

柳井さん:
でも、野田さんからも「施設をオープンするにも、マーケティング的な思考が必要」って教えてもらいましたよ。

ザキヤマ:
そうそう、市場分析と競合分析ね。大事。

柳井さん:
例えば、この地域に支援級がどのくらいあるか、全体の小学校の人数はどのくらいか、周りにどんな施設があるか。

交通面とか移動のしやすさ、オープン時期はいつがいいか、宣伝はいつから始めるのが理想か…そういう調査ですね。

ザキヤマ:
時期と告知は、めちゃ大事。いや〜、ガチですね!!

「私みたいな人が融資を受けられる?」信金さんに相談して、いけるかもと確信

ザキヤマ:
知識や情報を集めても、実際に事業立ち上げに動き出すかはまた別ですよね。「いけるかも」と思ったのはいつ頃なんですか?

柳井さん:
ザキさんに信用金庫の担当者さんを紹介してもらって、相談した時でしょうか。

マーケサロンメンバーで信用金庫の池ヶ谷さんを紹介してもらって、池ヶ谷さんと仲のいい税理士さんとお話させてもらいました。

ザキヤマ:
そうでしたね、池ヶ谷さん!

柳井さん:
そもそも、私みたいな人が融資を受けられるのか疑問だったので相談したところ、「融資は通るんじゃないか」って言ってもらえて。

「じゃあ、できるんじゃない?」と思って、物件探しを本格的に始めました。

ザキヤマ:
人脈フル活用ですね(笑)

柳井さん:
そうなんです(笑)

マーケサロン、さまさまです!

ほかにも、よく両替町で一緒に飲む、仲良しの経営者の方々に「こういうのやりたい」って言ったら、市議会議員さんとか、福祉に強い方を紹介してもらいました。

駿河区で放デイの事業所をやってる方を紹介してもらったり。

あと、表には出てこないけど裏をいろいろ知ってる…仙人みたいな方(笑)を紹介してもらって。

ザキヤマ:
裏の仙人(笑)いいな〜。

柳井さん:
その方が「市役所のお偉いさん紹介するよ」って言ってくれて、一緒に市役所に行って、福祉課につないでもらって話を聞いたりしました。

ザキヤマ:
いや〜、強い。自分の得意領域で突破していく感じですね。

柳井さん:
とにかく、つないでもらいましたね!
静岡市の「保健福祉長寿局 健康福祉部 障害者支援推進課 主任主事」の方をご紹介いただいたり…。

ザキヤマ:
長い!(笑)長いんですよ、その部署名!

柳井さん:
以前、よく飲みに行ってたおでん屋さんがあって、今でもたまに顔を出すんですけど、そこで知り合った方々からも、おおいに力を貸していただきました。

ザキヤマ:
もってる人脈、フル活用。新しい挑戦ってそういうことですね!

お、これは・・・?物件獲得までのストーリーは後編で!

(後編に続く)

柳井さん、ナイストライ!

(記事編集:しあわせ販促工房 窪田てるみ、記事企画・ディレクション:ありかた 片井義之)

ザキヤマがあなたの悩みの入口になります。一度、カジュアルにお話ししましょう!

静岡マーケティングサロンは実践者のナイストライを後押しして、実践者同士が生の事例や悩みを共有し「これってみんな、どうしてる?」を聞ける居場所です。

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