エントツ掃除からマデイラ島へ。袋井の仕掛け人が描く「6年越しの世界戦略」とは?#後編

読了時間の目安: 約3分
#創業支援#新規事業
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山崎 啓輔(ザキさん)

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「ゴールすら共有しない。『放置』こそが、最高のホスピタリティだった。」

薪窯(まきがま)ナポリピッツァの飲食店オーナーとして、「現場感覚」を大事にしながら、最先端のAI活用を両立させる。これが、竹原さんならではの「地に足のついた」創業支援。

独特の仕事哲学をもちながら、自らもコミュニティを束ねる竹原さんが、なぜ「静岡マーケティングサロン」に身を置き続けるのでしょうか?

さらに話は袋井を飛び出して「ポルトガルのマデイラ島」へ!
家族を巻き込んだ、戦略的な人生設計が明らかに?
最後まで一気読み必至です!

▼前編:
「袋井のミッキーマウスからルフィへ」飲食店オーナーが仕掛ける、泥くさ創業支援

ゴールすら共有しない。ザキヤマ流「おもてなし」の衝撃

ザキヤマ:
竹原さんは静岡マーケティングサロンに入って1年近くになりますけど、僕の立ち回りとか、客観的にどう見てるんですか? ぶっちゃけ「怪しいな」とか思ってませんでした?(笑)

竹原さん:
あはは、最初はそうですね。
飲食業をやっていて、マーケターとかコンサルタントにいいイメージが持てなかったですから。
でも、数年前にザキさんが森町に来てワークショップをやってくれた時、度肝を抜かれたんですよ!ポストイットを使いながら課題を出し合う場だったんですけど、ザキさんって、ゴールを全然共有しないじゃないですか(笑)。

袋井BIRDSにて、創業セミナーの講師をするザキさん

ザキヤマ:
え、放置してました?(笑)

竹原さん:
そう、いい意味で「放置」してました。
でも、参加者がだんだん「これってこういうことかな?」と感じ始めた絶妙なタイミングで、他のテーブルからヒントを小出しにする!これが、おもてなし業の僕から見て、すごい「おもてなし力」の高さだなと思ったんです。相手をしっかり見たうえで引き出し、他の人に振る。初対面だらけの「超アウェー」な状況の中でそれができてしまうのは、ザキさんくらいです!

ザキヤマ:
無意識でした(笑)
けど確かに、僕が翻訳して答えを出すんじゃなくて、参加者に各自で感じてもらうことは意識してますね!

竹原さん:
あと、サロンの中での「翻訳」も絶妙ですよね。サロンにはゴリゴリのマーケターもいれば、情報を見ているだけの「見る専」の人も大勢いる。ザキさんは、専門用語が飛び交って見るだけの人が置いていかれそうになると、スッと軸を戻して、誰にでもわかる言葉に翻訳してくれる。あれがあるから、コミュニティが壊れずに盛り上がり続けられるんだなと!

ザキヤマ:
いやぁ、そう言ってもらえると嬉しいですね。
でも…それってお金になりにくいんですよ(苦笑)。

竹原さん:
でしょうね(笑)。
だけど、それこそが一芸!
僕も創業支援の現場で、その「翻訳」の立ち回りはすごく参考にさせてもらってます。

「ミッキーマウス」にはなれなかった。仲間に頼る、ワンピースの流儀とは?

ザキヤマ:
竹原さん、昔は「袋井のミッキーマウスになる!」って公言してたらしいですが、ホントですか?(笑)

竹原さん:
若い頃の話ですね。(苦笑)
自分の飲食店を立ち上げたばかりの20代の頃は「俺がマスコットになって、この街を沸かせてやる!」って社内で言ってたんですよ。いわばドラゴンボールの悟空みたいな「俺が一番強い」状態。

ザキヤマ:
それが、いつ変わったんですか?

竹原さん:
2店舗目を出した頃ですね。「あ、一人じゃ全然できないんだ」って気づいたんです。そこから、仲間に頼って、いかに情熱ある人を押し上げるかにシフトしました。悟空から、ワンピースのルフィになったんですよ(笑)

ザキヤマ:
自分を殺してでも、「オレは地域や仲間を優先する!」

竹原さん:
そうですね。でも最近、またちょっと「悟空」に戻らなきゃな、とも思ってるんです。自分自身がプレイヤーとして新しいことに挑戦して背中を見せないと、口だけの人になっちゃう。だから動画っ校も、AIアプリも、自分が真っ先に楽しんでやるようにしています!

ザキヤマ:
楽しそうな人って、ついていきたくなりますからね!
仕事を楽しくするって、スキルなんですよ。

竹原さん:
おっしゃる通りだと思います!

娘をマデイラ島へ!ポルトガルを見据えた「6年越しの世界戦略」

ザキヤマ:
竹原さんの視線は、袋井を飛び越えて世界を向いてますよね。
以前聞いたことのある「ポルトガルのマデイラ島」について、詳しく教えてください。

竹原さん:
クリスティアーノ・ロナウドの生まれ故郷の島なんですが、今、そこがクリエイティブやデジタルの拠点として、世界中のノマドから注目されているんです。気候もいいし、食材も最高!お茶や日本酒といった静岡の文化を世界に発信するには、日本から送るんじゃなくて、向こうに拠点を持って引っ張る方が理にかなってるんじゃないかなと。

マデイラ島フンシャルの街並み

ザキヤマ:
なるほど!
それで、娘さんに「英語だけはやっておけ」と言い続けているわけですか(笑)。

竹原さん:
そうなんですよ(笑)。現在中3の娘に、小学校の頃から「猫がめっちゃいるマルタ島って島があるんだぞ!」って言いながら、英語学習の楽しさを吹き込み続けています。彼女が海外の大学に行って、マルタ島やポルトガルにパイプを作ってくれたら、僕は「近くで見守る」と言う理由で、海外にも拠点を置けるなと。夢の二拠点生活です!(笑)

ザキヤマ:
戦略的すぎる!(笑)
息子さんもロナウドのファンだし、家族全員でポルトガルに向かう「6年計画」ですね!

竹原さん:
全員での移住というよりは、自分一人では寂しいので「娘の留学をきっかけに、海外でも働く」という状況をいかに作るかですね。これも一つのマーケティングだと思って、地道に種まきしています!

お子さんの送迎を10年以上も続けるよきパパです

ナイストライを叫ぶ君へ。「検索する前に、外へ出よう!」

ザキヤマ:
最後に、この記事を読んでいる「何か始めたいけど一歩踏み出せない」人へ、メッセージをお願いします。

竹原さん:
いきなり何十万もかけて「起業塾」や「養成講座」に突っ込むのはやめなさい!と、声を大にして言いたいですね。不安な時にスマホで検索して、ネット上の情報だけで「これだ!」と決めてしまうのが一番危ない。

ザキヤマ:
サンクコスト(つぎ込んだお金)に縛られて、動けなくなっちゃいますからね。

竹原さん:
そうなんです。今は自治体の創業支援も手厚いし、補助金もたくさんある。何より、静岡マーケティングサロンやスタートアップのコミュニティみたいに、リアルの接点がいくらでもある時代です。スマホを置いて、外に出て、泥くさく動いている人に直接話を聞きに行ってほしい!

袋井ビジネスプランコンテスト優勝おめでとうございます!

ザキヤマ:
「どこ向いて仕事してるんだ?」ってことですよね。
スマホの中じゃなく、お客さんの方向を向こうよ、と。

竹原さん:
まさにおっしゃる通りです。
恵まれている時代だからこそ、選択肢に迷ったら「手触り感」のある方を選んでみてください。失敗してもいいんです!そこからしか、本当の商売は始まらないから。

ザキヤマ:
経営者として、20年も現場に立ち続けている竹原さんの言葉ですから、間違いないですね。
エントツ掃除の煤だらけの手こそが、一番かっこいい。
竹原さん、今日は熱いお話をありがとうございました!

竹原さん:
ありがとうございました。ぜひ、次は袋井で会いましょう!

ナイストライ!

(記事編集:しあわせ販促工房 窪田てるみ、記事企画・ディレクション:ありかた 片井義之)

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