「動きながら考える、やっちゃえマインド!」人脈と実行力でたぐりよせた奇跡の物件と、応募20件の採用戦略

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#新規事業
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山崎 啓輔(ザキさん)

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「清水区の子どもたちのために、学習支援ができる施設を!」地域のニーズに気づいた柳井さんは放課後等デイサービスの開設にむけて行動を始めます。が、物件探しは困難続き!人材も足りず、このままでは申請ができない…どうする柳井さん!?

▼前編:
「施設がないなら作っちゃえ!」資格・経験ゼロの別事業から、放課後等デイをオープンせよ!

ないない尽くしの物件探しは、壁また壁の大苦戦!

ザキヤマ:
融資が受けられそうなことで、「放課後等デイサービス(以下、放デイ)を清水に作る!」と動き始めたはじめの一歩は、物件探しでしたね。
どんなふうに進めていったんでしょう?

柳井さん:
最初は借家(賃貸の一軒家)で考えてたんですけど、この地域に借家が全然なくて。
清水区の、1階がテナントで上がアパートみたいな所がいいなと思って探したんですけど…。
飯田地区や高部地区って山の方なので、テナントがない!借家もない!
じゃあ、空き家を安く借りようと思っても…空き家もない!

ザキヤマ:
ええー、詰んでる…。

柳井さん:
なので歩き回って、近所の人に「ここって人住んでますか?」って聞いて回ったりしました。

ザキヤマ:
めちゃくちゃ怪しい人(笑)

柳井さん:
はい(笑)ひたすら実地で、聞き込み調査をしてました。
空き家っぽいところを見つけて法務局で情報を取り寄せたら、住所変更されてなくて所有者が分からなかったり。

ザキヤマ:
名義が昔のまま、連絡つかないやつね。

柳井さん:
隣の家にピンポンして「こちらの方に連絡取れますか?」って聞いたり…めちゃくちゃ怪しい人でしたね(笑)

ザキヤマ:
でも大事!現場に行って法務局で情報を取り寄せてって、漫画みたいでいいですね。

『カバチタレ』とか『ナニワ金融道』の世界ですよ。

放課後等デイサービス【てとてと空】Instagramより

柳井さん:
その物件がダメだったので、今度は安い中古物件を買うのはどうだろうって探しました。
これもビジネスコミュニティの方から聞いたんですけど、私を応援してくれる投資家さんが買って、私に賃貸で出して、利益が投資家さんに出る形なら…って。

ザキヤマ:
おお、スキームとしてはアリですね。

柳井さん:
でも中古でも3,500万円とかするので、価格が合わなくて・・・困り果てちゃって。
「やっぱ見つからないぞ…」ってなった時に、以前ザキさんからの紹介で、リーフレットを作らせていただいたクライアントさんから、ビジネスコミュニティの集まりに誘われて参加したんです。

ザキヤマ:
おお、そこから来た!

柳井さん:
そこで「今こういうことをやりたいんです。物件が見つからなくて困ってて…」って話したら、住宅会社の社長さんを紹介していただいて。

ザキヤマ:
つながるう〜!

柳井さん:
その社長さんが、ちょうど私のやりたい地区に土地を持っていて、これから建てる予定の物件があったらしく。
そのうちの一軒を、賃貸として貸していただけることになりました。

ザキヤマ:
うわ、すごい!しかも新築ってこと?

柳井さん:
新築の一軒家を、破格のお値段でお借りできることになりました。
これが、物件が見つかるまでのストーリーです。

奇跡のご縁で見つかった物件、新築中。(2025年12月時点)

ザキヤマ:
いやー、わらしべ長者みたいですね。アドバイスをまず試す、その素直さと実行力!
これ、なかなかできないですよ。

柳井さん:
素直が取り柄ですから(笑)

ザキヤマ:
でも、アドバイスされて「分かってるけどできない」ってことも多いじゃないですか。
それを実行まで持っていけるのって、なんでなんですか?

柳井さん:
作りたいって思って、宣言しちゃったからです。
言ったからには実現させないと、っていうのと…。
「よし作ろう!」って思っちゃったので、作らないと気持ち悪いというか。
困ってる人たちもいっぱいいるし、オープンしたら軌道に乗れるんじゃないかって思ってるんです。

ザキヤマ:
いけますね。

柳井さん:
なんで素直に行動するんだろう…単純だからですかね?
脳筋メスゴリラなんで(笑)

ザキヤマ:
最高(笑)
でもやっぱ「宣言」って大きいですよね。宣言すると逃げ道がなくなるというか。

柳井さん:
自分にも周りにも、保険かけちゃいますから。

ザキヤマ:
腑に落ちました。
ちなみに、「本当にやるんだな」って固まった瞬間って、どのタイミングでした?

柳井さん:
銀行の方とか税理士さんとか、野田さん(株式会社NOD 代表)と話してる時に、「今から準備始めれば、来年4月のオープンに間に合うんじゃない?」って言われて。
「じゃあ、来年4月にオープンする!」って心が決まりました。

ザキヤマ:
一回目の相談で、イメージが固まったんですね。

このままではオープンできない?!崖っぷちの採用活動

ザキヤマ:
採用活動はどんなふうに進めていったんですか?
市に申請するためには、物件とスタッフの両方が必要なんですよね。

柳井さん:
はい。4月にオープンするためには、2月1日までに申請を出す必要がありました。

ザキヤマ:
具体的に、使用した媒体などを教えてもらえますか?

柳井さん:
まず、チラシを近隣にまいたり、福祉関係の知り合いなどに、とにかく配りました。
あとはSNSでの発信や、ジョブメドレー、発達ナビ(福祉・医療専門の求人媒体)と、インディードにも有料で求人を出しました。

ザキヤマ:
やれること全部やるぞって感じだ。いいですね!
一番反応がよかったのは、どの媒体だったんでしょう?

柳井さん:
一番よかったのは、SNSです。Instagramとスレッズ、Xで発信したんですが、インスタのリール動画は広告を回したこともあり、3万再生とバズって、大きな反響がありました。

実際、インスタとスレッズからの応募件数が一番多かったんです。

近頃の採用って、大手求人媒体に1年掲載してやっと数件程度だと聞いていたんですが、今回、1か月半でトータル20件の応募があったんです。

ザキヤマ:
かなりいい数字ですね!
採用活動にあたって、意識したことってなんでしょう?

柳井さん:
思いを伝えることです。

採用には「思いの発信が一番いい」と、これも人から聞いていたので。マーケティングのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)じゃなくて、VMPCを発信するといいって聞いて、それを素直に実践しました。

「こういう経験からこんな思いで放デイをオープンするので、応援してください!」のスタンスです。

ザキヤマ:
VMPC って「ビジョン・ミッション・パッション・コミットメント」ですね。

思いや情熱を言葉にして発信する。

柳井さん:
あとは、SNSで流行りの「100日後」も使いました。実際に4月オープンというタイムリミットもあったので、「100日後に放デイをオープンするママ」がインパクトに繋がったのかもしれません。色んな方が拡散で応援してくれました。

一方で、求人媒体のほうでは「職場環境のよさ」をアピールしました。

福祉業界の方が離職する理由って「経営者の考え方とあわない」「自分の意見が言える環境じゃない」「給料が安い」の3つなんですよ。

なので、「風通しがいい職場です!」「お局さんいません!」って(笑)

明るく物を言いやすい職場のイメージをうち出しました。

ザキヤマ:
素晴らしい!
では、有資格者の採用も、順調に集まったんですか?

柳井さん:
それが、児童発達支援管理責任者(以下、児発管)さんが、なかなか見つからなくて…。

放デイの申請に必要なのが、教員、理学療法士、社会福祉士、幼稚園教諭または児童指導員、と、児発管なんです。

教諭、理学療法士、社会福祉士とベテラン児童指導員は採用できたんですけど、児発管さんが、1月20日を過ぎた時点で、応募がゼロ。

ザキヤマ:
ええっ!
2月1日には申請しないとならないんですよね?!

柳井さん:
そうです。4月オープンは不可能になります。
待っているお子さんやお母さんもいるのにと、もう、本当に焦ってました。

ザキヤマ:
で…どうなったんですか?

柳井さん:
ギリギリの1月24日に応募があったんです!
29日に面談して、とても感じのいい方だったので、即「一緒にやってください!」とお願いして採用が決まりました。

ザキヤマ:
うわぁー、すごいドラマ…
本当にギリギリのところで間に合ったんですね!

柳井さん:
2月1日が日曜日なので、正しくは1月30日が申請期限で、それから正式に許可がおりるのが3月末。超ギリギリでした!
間に合わなければ6月オープンになっていたので、本当によかったです。

ザキヤマ:
児発管さんは、どの媒体からの応募なんですか?

柳井さん:
「発達ナビ」でした!
今回採用した方のうち、ふたりがSNSからで、ひとりはご紹介、そして「発達ナビ」です。
SNSでは応募を沢山いただいたなかで、思いを共有できる方にお願いさせていただきました。

ザキヤマ:
柳井さんの思いの発信が届いた結果、集まった仲間たち。
最高のチームですね!

「やっちゃえマインド」と、柳井流マーケサロン活用術とは?

ザキヤマ:
ところで、マーケサロン人脈をフル活用してくれてますけど、僕が特に聞きたいのは「無意識の影響」なんです。
コミュニティーにいることで無意識に入ってた情報とか、影響された部分ってありますか?

柳井さん:
無意識って言われると分かりづらいですけど…
「やっちゃえ!」っていう行動力は、ザキさんの影響を受けてるかもしれないですね。

ザキヤマ:
出た、やっちゃえマインド(笑)

柳井さん:
あと、サロン内に放デイとか児童発達支援とか、就労支援Bをやってる先輩たちがいるので、「私にもできるんじゃないか」って思えたのは大きいと思います。

ザキヤマ:
先輩がいると、現実味が出ますよね。
でも、もしかしたら競合になり得るじゃないですか。
ノウハウ守りたい人もいるだろうに、なんでみんな親身になって教えてくれるんですかね?

柳井さん:
福祉系の方々は、「みんなで協力して発達障害の子を救っていこう」みたいな考えが強くて。
地域で一丸となっていこうって感じでした。
一番いいのは、子どもたちの居場所が増えることだからって、皆さん快く教えてくれました。

ザキヤマ:
いやー、いい話だ。

柳井さん:
野田さんのお父様ともお話しさせてもらったり、施設見学も、3事業所をすべて見せていただいたんです。

ザキヤマ:
それは貴重すぎる!

柳井さん:
感謝しかないです。

ザキヤマ:
ちなみにこの記事は、マーケサロンメンバーに読んでほしいと思ってるんですが。
柳井さん流のマーケサロン活用術って、何でしょう?

柳井さん:
私、ザキさんのことを使いたおしていると思います(笑)

ザキヤマ:
はい、そう思います!(笑)

柳井さん:
Zoom交流会も、今は自分がアシスタントとして運営をしていますけど、それ以前からしょっちゅう参加してました。
見てるだけじゃなくて、発言して、メンバーに絡みにいく感じで。

静岡マーケティングサロンのzoom交流会(※掲載要確認)

ザキヤマ:
いいねいいね!

柳井さん:
オフラインのセミナーも行ける時は参加して、懇親会も二次会まで行って。
そこで「今こうやってます」「こういうことがしたい!」って雑談ベースで話してると、「この人いるよ」とか「つなげるよ」ってなっていくんです。

ザキヤマ:
出て、絡んで、話してると、勝手に回り始めるやつだ。

柳井さん:
そうです。だから私、宣伝とか営業してるわけじゃなくて、ただただ賑やかしてるだけなんです(笑)

ザキヤマ:
確かに。柳井さん、盛り上げてくれてリアクションいいから、向こうから「何やってんの?」って聞かれる流れ、ありますよね。

柳井さん:
ありがたいです!営業活動もゼロでございます。

目指すは清水区3事業所の運営と、親子が働ける場所づくり。

ザキヤマ:
では、これからチャレンジすること、やっていきたいことについて教えてください。

柳井さん:
放デイが立ち上がって安定してきた後の話なんですが、清水はそもそも足りていない現状があるので、1事業所だけではまだまだ足りないと思っていて。
2事業所め、3事業所めと拡大していきたいです。

ザキヤマ:
いいですね!まず、3つはやりたいと。

柳井さん:
3事業所は確実にやりたいなと思ってます。
その先には、卒業していった子どもたちが働ける場所や、お母さんたちが働ける場所を作れたらいいなと。具体的にはまだこれからですが、年単位のトライです。

ザキヤマ:
いいじゃないですか。中長期の目標があるの、強い!

柳井さん:
直近のトライでは、オープン後に私も資格を取ります!
保育士とか、児発管とか。数年かかるんですけど、最短で取れるようにしなきゃと。

ザキヤマ:
資格を取ってから動く人も多いけど、周りの力を借りて立ち上げて、後で資格を取る選択肢もある!
これ、知ってほしいですよね。

柳井さん:
全部準備してから始めようとすると、準備し続けちゃうと思うんです。
スキルを身につけてから営業しようとすると、ずっと集め続けちゃうので。

ザキヤマ:
スキルコレクターね(笑)
分かる。マインドの話になってきたけど、大事です。

柳井さん:
動きながらじゃないと分からないことって、あると思っていて。
私、企業さんに業務委託で入る時も「今のところ質問ありますか?」って聞かれても、「やってみないと分からないので、やりながら質問させてください」って答えてます。

ザキヤマ:
まさにそれ!現場で走りながら考えるの大切ですよね。
では最後に。
読者さんで、やりたいことがあるけど自分でブレーキをかけてるって人も多いと思うんです。
そんな人にメッセージをお願いします。

柳井さん:
まず一旦、ザキさんと面談すればいいと思います。

ザキヤマ:
あはは(笑)さすがアシスタント!

柳井さん:
そしたら「この人に相談してみたらいいよ」ってつながったり、「本当は何がやりたいの?」って深掘りが始まったりするので。
自分の中の「こんなこと思ってたんだ」が見えてきて、次が出てくるんじゃないかなと思うんです。

ザキヤマ:
ザキを使えと(笑)

柳井さん:
そういうことです。「ザキさんを使え!」

ザキヤマ:
キーワードが出ましたね。ありがとうございました。
いやー、動線が完璧すぎる(笑)
このまま「ザキさんに相談する」ボタンにつながるやつですよ。

柳井さん:
LPみたいな流れになっちゃいました(笑)

ザキヤマ:
ズームが起動して、僕が待ってるやつね(笑)

柳井さん:
でも私、ほんとマーケサロンしか入ってないんですよ。

ザキヤマ:
それがすごい!色んな団体から声がかかってるのに、結局マーケサロンしか入ってないって。

柳井さん:
人脈はありますけど、所属はマーケサロンだけですから。
お世話になっております!

ザキヤマ:
こちらこそ!
柳井さんの挑戦、これからも応援しますので!
今日はありがとうございました!

柳井さん:
ありがとうございました!

柳井さん、ナイストライ!

(記事編集:しあわせ販促工房 窪田てるみ、記事企画・ディレクション:ありかた 片井義之)

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